2010年 12月 15日
雨やら雪やら風やら 田村隆一やら
X-masと田村隆一 。
高校生の頃
冬の放課後
寒い図書室で手袋のまま 一気読みした詩集があった。
全てが格好よかった。
誰も居なくなって 声に出して読んでみた。
「針一本あるところ 沈黙がある」
白い息とともに吐き出された田村の言葉が
静かに響いて本棚の影に消えていく。
マフラーを巻き直しバイトに向う。
X-masケーキを売りながら田村の言葉を思い出す。
「ぼくの詩は 単純なものだ
遠い国からきた手紙を読むように
べつに涙がいるわけじゃない」
こんな格好イイもの人に教えたくないと思った。
この季節になると思い出す本。
久々に田村隆一詩集を読み直してみた。
私はずいぶん生意気な高校生だったに違いない。
新しい冬の思い出にこの店に無い田村さんに会いに
古本屋に行こうかな。
by nyancafe
| 2010-12-15 15:49
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